ビムラー 機能的矯正装置
子供の矯正について
ビムラー装置
機能的矯正とはアゴの骨や筋肉を正常化するように促しながら「噛み合わせ」「歯並び」を直していこうとするものです。
◆機能的矯正装置の特徴◆
- 取り外し可能で夜寝ている間と1日数時間の使用で良い
- 痛くないので小さな子供でも使用できる
- 極力抜歯はおこなわない
- 外して食事ができるため虫歯になりにくい
- 筋機能による拡大なので無理がない
- 受け口、出っ歯の矯正が可能(上下間の位置関係(前後関係)の矯正)
- 動かした後の長期間の保定が不要
- 違和感も非常に少ない
- 来院頻度も1~2ヶ月に1度
- 矯正後の歯並びに矯正の痕跡がない
- 歯並びに人為的な不自然さを感じない
- 正常な咬合へ誘導するため全く自然体そのもの
- 後戻りが非常に少ない
レクチャーの写真
ビムラーセミナーのワンショットです。中心でデモをされているのがバーバラ、ビムラー先生、後ろでマイクを持っている女性が同時通訳です。ビムラー先生は我々と直接コミニュケーションをとるべく簡単な英語を使い一生懸命話しかけて下さいました。夫のマイケル先生「ドイツならミヒャエル、イタリアはミゲール、フランスはミッチェル、スペルが同じでもおもしろいですね」は英国人でBBCのようなクイーンズイングリッシュを話されるのですがビムラー先生は強烈なドイツ訛り(失礼)、夫が英国人でも治らないものですね、世界にはいろいろな英語があります。我々も堂々と日本人英語を話しましょう。
夜にはビール片手に楽しい飲みニュケーション、英語がプアでも関係ありません。このときの話題は大戦中ドイツは日本同様焼夷弾で一面焼け野原となりその後の復興についてでした、特に建築様式の変遷について熱く語っておられました。
なぜ日本で普及していないの? 学生時代、矯正学の授業で開拓史時代のアメリカで顎を骨折したカウボーイが幌馬車の布糸(ジーンズ?)で歯を固定源に添え木を縛ったら骨折も治ったが歯も移動してしまい、それが矯正の始まりだと習ったのを記憶しています。真偽の程はともかく、それ以来矯正の学問としての発達シーンは常にアメリカが中心でした。 歯科医師のみなさまへもし機能矯正へ興味を持っていただけましたら是非、日々の診療に取り入れてみることをお薦めいたします。日本ではまだまだ耳慣れない言葉で、どこかの馬の骨みたいに思われがちですが、きっと目から鱗のような結果が得られ、先生の診療の幅が広がるでしょう。ビムラー装置には基本的に3つの型があり、実に様々な不正咬合に対応可能ですが、最初に始めるときはA-Type(スタンダード)ビムラーで2級1類症例からスタートし、その後B-Type,C-Typeに進まれるのがよろしいかと思います。 | ||
症例 1 (出っ歯)
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本症例は単一のビムラー装置のみで約4年をかけて治療したケースですが、症例によっては装置を数年ごとに作り替えたりSLAなど他の装置を併用して矯正治療する必要があります。 ビムラー矯正による2つの効果 | ||||||
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