なおと歯科クリニック

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更新日 2017-07-30 | 作成日 2008-05-15

ビムラー 機能的矯正装置

症例2 急速拡大装置

「上下の歯列 に極端なアンバランスがある場合ビムラー矯正の前処置としてこの様な装置を使用する場合があります。」

DSC00029.jpgDSC00028.jpgDSC00049.jpg

症例3 受け口(重度)

上顎急速拡大装置、
上顎前方牽引装置併用

DSC00069.jpgDSC00068kk.jpgDSC00117kk.jpgDSC01206.jpgDSC01459.jpg

床矯正との違い

 夜寝るときに上下にそれぞれ中心にネジが付いたプレートを装着する。一見すると機能矯正と同じに見えますが大きな違いがあります。

 第一に、床矯正は一言で言えばつっかえ棒)と同じで歯列の幅を強制的に広げる装置です、そのため風邪などで2日も使用しない日があると、もうピッタリ口に入らなくなりネジを戻さなくてはなりません。


ビムラー矯正も拡大効果は多分にありますが筋機能による拡大ですので無理がなく、後戻りが非常に少ないです。そのため仮にひと月不使用期間があっても何の問題が無く再開可能です。

 第二として2次元と3次元の違いです。
 わかりやすく説明すると床矯正の場合上下顎それぞれの歯列を矯正する事は可能ですがあくまでも平面上での歯並びをよくする装置上下間の位置関係(主として前後関係)には無力であるという事実です。

 ビムラーをはじめ機能矯正では、装置を装着する時設定した下あごの位置から、寝ている時のリラックスした顎の位置へ戻ろうとする静的な筋力を使い矯正します。そのため上下顎の位置関係アンバランスによる受け口、出っ歯の矯正が可能となります。

 私はビムラー矯正に出会う前、相当数の床矯正を行ってきました。多くの場合は良好な結果を得られていますが、動かした後長期間の保定が必要となり、指示通りに使って頂けなかった場合はかなりの後戻りを生じます。

 また毎晩浮かないよう厳密に装着する必要があり、来院回数などで本人、親御さんに掛かるストレスは計り知れないものがありました。その点ビムラー装置違和感も非常に少なく(朝食の席でご飯を口に入れようとして気が付いたという話もあります)口の中でルーズフィット、入っていればOK、来院頻度も1~2ヶ月に1度で済みます。

 そして何より声を大きくしてお知らせしたいのは矯正後の歯並びを見ても矯正の痕跡がない事です。床矯正に限りませんが従来の矯正は不正咬合の噛み合わせを壊し、再構築するという考えです。それゆえ長期の保定が必要となりますし、仮に装置が付いてなくても歯科医師は歯並びを見て人為的な不自然(不正咬合とは異なる)さを感じます。

 ビムラー矯正は咬合を壊す事なく正常へ誘導するため全く自然体そのものに感じ、後戻りが非常に少ないのです。







左の写真のケースはビムラー適応する前処置で複数の装置を併用して矯正治療を行いました。
理想的な歯並びなったという訳ではありませんが、ブラケットを使用すること無く此処まで治せました。(現在もビムラー+SLAを継続中です)

非抜歯症例です。

症例4 受け口(軽度)

DSC00145.jpgDSC00146.jpgジャンプ直後の状態


4枚の写真は2枚づつ矯正前後の写真です。

 この患者さんは元々反対咬合の症例です。反対咬合はムーシールドを適応して治療しました。ジャンプ後にビムラーを開始、上顎前歯部の舌側傾斜とオーババイトが改善されていること、そして上下の正中が一致してきていることにも注目してください。


DSC00751[1].jpgDSC00753.jpgビムラー使用1年後

症例5 開咬 叢生(乱食い歯)

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DSC00708[1].jpgDSC00712[1].jpgDSC00710[1].jpg


ビムラー装置のみでここまで改善しました。
矯正後の歯並びを見ても矯正治療の痕跡はありません。


DSC00709[1].jpgDSC00713[1].jpgDSC00711[1].jpg

症例6 上顎前方牽引装置

上顎前方牽引装置上顎前方牽引装置 上顎前方牽引装置 上顎の劣成長による受け口を治す場合に使用し、上の歯列をそのままの状態で前方に移動します。

症例チンキャップチンキャップ 7 チンキャップ

牽引.jpgチンキャップと前方牽引装置が一体化したもの下顎過成長を抑える装置で寝るときのみ使用します。

症例8 ムーシールド

ムーシールドムーシールド  日本人により開発された受け口用の治療装置です。写真は型を取って作製した物ですが、乳歯列の場合は既製品があります。
長い間日の目を見ることがありませんでしたが、数年前にアメリカの矯正器具メーカーより発売されて注目されました。今日では新聞報道で広く一般にも知られるようになっています。

オペ症例

下顎の過成長クロワッサン(三日月)顔貌ですDSC00738.jpgより美しくなりました下顎の過成長を放置して大人になった場合、外科手術による矯正が必要となる場合があります。


DSC00739.jpg全身麻酔下にて下顎骨切術を行いました。ブラケットが外れるまであと1年ほどかかります下顎の過成長術前矯正が完了した段階


下口唇の前突感が改善され自然な横顔になっているのがわかります。
骨切り術は近年美容整形をテーマにしたテレビ番組の影響もあり、広く一般に知られるようになりました。エステ的な側面がある事は事実ですが、それは結果として付随するもので第一の目的は顎口腔機能の回復です。

おまけ

プレフォームドワイヤー 既にお話ししましたように私がビムラー矯正をはじめた当時、矯正用ストレートワイヤーを使用し装置を自作しておりました。現在ではプレフォームドワイヤーをドイツから個人輸入して組み立てて作製しております。

 これを使用することにより装置の作製が非常に簡素化され、またワイヤーの破折も非常に少なくなりました。しかしながら現在ビムラー財団ではワイヤーの日本における厚生労働省の承認を受けておりません。


 認可取得するためには臨床治験報告などに莫大な費用を要することが一因ですが、このことにより日本国内での商業ベースによる流通は不可能となっております。結局医師が個人輸入するしか方法がありません。

薬事法により許可証が無ければ通関出来ない旨の通知 現在では慣れてそれほど煩わしく感じませんが、e-mailでドイツへ発注をすると1週間ぐらいで成田へ届きます。税関では薬事法により許可証が無ければ通関出来ない旨の通知を私の医院へ送付します。


薬監証明書薬監証明取得 面倒な手続きではありますが、規則に従えば日本では確実かつ速やかに配達されます。ある国ではサンプルと称し2割没収されたり法外な関税をかけられたり荷物の紛失は日常茶飯事、場合によっては配達まで半年を要することもあるとか。 その通知書に加え、このワイヤーがなければこの治療法が完結不可であり、かつ現在日本で入手可能な他のワイヤーで代用することは不可能なこと、有償無償を問わず仮に医師であっても他人に譲らないこと、この材料を使った治療は保険請求しないことを書面にて宣誓し、厚生局に提出することにより薬監証明書が発行され、この証明書を税関に提出することにより、はじめて通関し配達されます。

 いやー今説明しただけでも改めて面倒だなと感じます。


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